初めての海外出張〜自宅出発から現地のホテル到着まで〜
初めての海外出張では、旅行気分も味わえて、楽しみに感じる人も多いですよね。
しかし、現地での仕事においても、現地に行くまでも、心配なことがたくさん出てくるのも事実です。
今回は、自宅を出てから現地ホテルに到着するまでに最低限知っておきたい知識や注意点などをお伝えします。
これだけ知っておくと、突如やってくるトラブルも慌てずにすむでしょう。
Contents
自宅または会社から空港までのアクセスを確認する
まずは、自宅または会社から、出発空港までのアクセス方法を調べておきましょう。
時間に余裕を持って計画的に行動するためには、バスよりも電車の方が遅延の可能性が少ないため、安心です。
ここでは、都内は品川駅から成田空港へのアクセス方法について、ご紹介します。
成田空港へは、以下の4つの交通手段を比較してみました。
成田エキスプレス | スカイライナー | リムジンバス | 自動車 | |
品川駅からの所用時間 | 1時間4分 | 1時間5分 | 1時間20分 | 約1時間 |
料金 | 3,190円 | 2,670円 | 3,100円 | 2,570円+駐車場代 |
遅延の可能性 | かなり少ない | かなり少ない | やや不確実 | やや不確実 |
メリット | 時間に正確 | コストが安い | 確実に座れる
乗り継ぎがない |
自分のペースで移動できる |
デメリット | コストが高い | 乗り継ぎがある | 本数が少ない | 1人だとコストが高い |
上記の比較より、スカイライナーを利用する方法が、最もコストが安く、遅延の可能性が少ないことがわかりますね。
今回は、仕事のため、飛行機に乗り遅れないためにも、コストよりも、確実性重視で行くことを考え、成田エキスプレスまたは、スカイライナーを選択した方が良さそうです。
空港へは何時間前までに到着すべきか?
空港へは、3時間前に行くべき、と言われていた時代もありました。
しかし、現在は、オンラインチェックインなどのデジタルが発達したことにより、チェックインにさほど時間がかからなくなりました。
それにより、必ずしも3時間前に到着している必要は無くなりました。
ただし、最低でも2時間前に到着して、余裕を持って搭乗したいものです。
とくに、旅行者が出国する長期休みの時期に重なる場合は、出国審査(イミグレーション)で並ぶこともあるため、早めに空港に到着しておきましょう。
空港に到着してから出国までにやるべきこと〜イミグレーションまで〜
空港に到着してからイミグレーションを通過するまでにやるべきことをご紹介します。
というのも、イミグレーションを通過してしまうと、よほどな理由がない限り、戻ることができないからです。
空港で郵便物を出す
郵便ポストは、イミグレーション通過後にはありません。
そのため、国内郵便物は、イミグレーション通過前に投函するようにしましょう。
成田空港内の郵便ポストの場所はこちらです。
成田空港ターミナル | 郵便ポストの場所 |
第一ターミナル | 4F出発ロビーのセキュリティチェック入口前
1F到着ロビー |
第二ターミナル | 3F出発ロビーのセキュリティチェック入口前
1F到着ロビー |
第三ターミナル | 2F出発ロビー |
羽田空港内の郵便ポストと切手取り扱い店舗の場所はこちらです。
郵便ポストの場所 | 切手取り扱い店舗 |
1階A入り口付近屋外
1階/エントランスプラザ Air LAWSON店内 3階/出発ロビー Fカウンター前 |
1階/エントランスプラザ Air LAWSON店内
3階/出発ロビー 手荷物一時預かり |
wifiレンタルを取りに行き、セットアップ
海外で使用するwifiは、事前にオンラインで予約しておき、当日空港で受け取る、かまたは、自宅に郵送してもらいます。
受け取りまでに余裕がある場合は、郵送が良いですし、自宅まで送ってもらい受け取る時間がない場合は、出発時に空港で受け取る方法が良いです。
今まで、実際に何社か使ってみましたところ、イモトのwifiがトラブルなく合格でした。
お申し込みの方はこちらからどうぞ。
他のモバイルwifiでは、現地で全くつながらなかったことを経験したことがあります。
その時は、ホテル室内のwifiでLINEでのサポートを受けましたが、最後までモバイルwifiは使えませんでした。
後日全額返済されましたが、必要な時に使えないのは、かなりイタイですよね。
万が一の時には、現地で、現地のSIMカードを購入して、セットアップまでしてもらいましょう。
空港で現地通貨を準備する
海外では、キャッシュレス化が日本より進んでいるため、現金を使う機会があまりないかもしれません。
しかし、完全にキャッシュレスで行くのは、少々無理があるため、5,000〜1万円くらいは現地の通貨に換金しておくことをオススメします。
外貨両替は、出発階にいくつかありますし、イミグレーション通過後にもあります。
為替手数料は少々高めのため、ここでは、5,000〜1万円のみ両替しておきましょう。
まだ準備できていないものを空港で購入しておく
出発前までに準備できなかった衣類や小物、忘れてしまった歯ブラシ・医薬品などを購入する最後のチャンスです。
ユニクロやMUJI、ドラッグストアなどがあるため、何でもそろうでしょう。
また、冬に南国に行く場合や、夏に南半球に行く場合でも、1年間を通した衣類を見つけることができます。
まだガイドブックを購入していない方は、TSUTAYAで購入しておきましょう。
イミグレーション通過後にも本屋があります。
私も利用したことがありますが、おススメできません。
理由は、種類が少ないのと、搭乗口と違う方向にある場合、移動に少々時間がかかるからです。
お土産はチェックイン前に購入するのがベストです。
機内持ち込みせずに、預け入れ荷物に入れることができるからです。
空港で最後の和食を食す
初めての海外出張でなくとも、最後の和食を堪能しておくことをオススメします。
理由は、たった数日でも和食が恋しくなるからです。
とくに、出張となると自由に行動する機会が少なく、毎食現地の食事をすることがあります。
現地にも、和食屋がありますが、必ずしも日本人が経営しているとは限らないため、味がやや違ったりするものです。
また、和食というだけで、価格が上がります。
空港ラウンジでリラックスする
イミグレーションに行く前に、移動で少し疲れたら、クレジットカードで利用できる、空港ラウンジに1杯飲みに行くのも良いですね。
基本的には、フリードリンク制で、アルコールは有料もしくは、1杯のみ無料というケースが多いです。
下に、国内主要空港の国際線搭乗時に利用可能な空港ラウンジをまとめました。
ちなみに、空港ラウンジは全てイミグレーション前にあります。
空港名 | 空港ラウンジ名 | サービス等 |
成田空港第一ターミナル
中央ビル5階 |
IASS EXECUTIVE LOUNGE 1 |
ソフトドリンク(フリードリンク)/ アルコール(有料)
※ただし、缶ビール(350ml)及び缶ウィスキーのみ1杯目無料。 FAX / 新聞・雑誌の閲覧/ 無線LAN |
成田空港第二ターミナル
本館4階 |
IASS EXECUTIVE LOUNGE 2 |
ソフトドリンク(フリードリンク)
※アルコール飲料は2杯目以降から有料です。 アメリカン・エキスプレスのカードでお支払いいただけます。 FAX / コピー(数枚程度)/ 無線LAN |
中部国際空港
3階中央 *プライオリティパス |
プレミアムラウンジ セントレア |
ソフトドリンク/アルコール(フリードリンク)
新聞雑誌閲覧 / フライトインフォメーションサービス 無線LAN |
関西国際空港2階
*プライオリティパス |
ぼてじゅう |
あらゆるタイプの食事や飲み物 |
羽田空港国際線には、イミグレーション前に空港ラウンジがありません。
何れのラウンジにおいても、同伴者は1名無料になるケースが多いです。
利用予定のある場合は、事前にクレジットカード会社に確認しておきましょう。
関西国際空港のみレストランをラウンジとして利用可能
関西国際空港においては、プライオリティ・パスでレストランを利用することができます。
利用できるレストランは、まだ1箇所のみで、お好み焼き「ぼてじゅう」が該当します。
金額上限が決められていますが、無料で十分な食事を取ることが可能です。
アルコールを含む飲食にかかった、3,400円分がプライオリティ・パスで無料になります。
また、6歳までは、同伴者としてカウントされません。
そのため、家族カードを発行して、夫婦2枚持ちしたり、それぞれプライオリティ・パスが無料で付いてくるクレジットカードを持てば、家族4人の食事代が無料になりますね。
ただし、出発時のみの利用となりますため、注意しましょう。
実際に利用してみました。
今回は1人旅行です。これにさらにアイスクリームをいただきました。
合計で3,488円です。
88円オーバーした分は、アメックスカードで支払います。
プライオリティ・パスが無料で付いてくるクレジットカードは、アメックス・ゴールドカードがあります。
現在、29,000円(税別)の年会費が紹介経由の申し込み限り、初年度のみ無料、というキャンペーン中です。
年会費無料で、年間2回まで無料でVIPラウンジを利用できます。
つまり、1回分の旅行で利用できるVIPラウンジが無料になるのです。
世界のVIPラウンジを無料で利用できる、アメックス・ゴールドカードを年会費無料で、申し込み希望される方は、こちらより、お申し込みください。
カード発行後より、webサイトからの申し込みが必要で、10〜14日程度で、プライオリティ・パスが自宅に届きます。
イミグレーションの自動化ゲートに登録しておくと便利
初めての海外出張で、イミグレーションの自動化ゲートと言われても、よく理解できないですよね。
利用登録はフライトの当日に、出国審査場の端にある審査場事務室で、パスポート・申請書を提出するのみです。
登録手数料無料です。
自動化ゲートは、割と空いているため、登録しておけば利用価値があります。
ただし、出国スタンプが押印されないため、必要な方は、近くの係員に依頼しましょう。
すぐに対応してもらえます。
出入国スタンプがあった方が良い理由
せっかく自動化ゲートを通り、スムーズにイミグレーションを通過したのにも関わらず、出入国スタンプを押すことをおすすめするのは、理由があります。
たとえば、到着空港の入国審査で、パスポートを提示すれば、直前の出国はどこであるか、一目瞭然だからです。
また、現地のトラブルに遭遇し、保険の補償を受ける際にも、出入国スタンプのコピーが必要になります。
最近では、自動化ゲートの普及により、スタンプが無い場合もあります。
そのため、代替となる書類を提示することで、スタンプが必ずしも必要ではなくなっているのも現状です。
イミグレーション通過後〜搭乗までの過ごし方
お土産を買う
イミグレーションを通過すると、無税で物を購入したり、食事をすることができます。
そのため、海外に行く前に、家族へのお土産の化粧品などを購入しておくのも一案です。
現地の方へのお土産グッズもここで選んでおきましょう。
品数が少なくなっている分、選択肢が減って選びやすいです。
VIPラウンジ・空港ラウンジで過ごす
イミグレーションを通過したら、VIPラウンジ・空港ラウンジで軽食を取りながらゆったり過ごすことができます。
イミグレーション後に利用可能な、空港ラウンジを一覧にしました。
空港名 | ラウンジ名 | サービス等 |
羽田空港国際線 4階 | Sky Lounge | ソフトドリンク(フリードリンク)
※アルコール飲料は有料です。 新聞・雑誌の閲覧 / 無線LAN |
関西国際空港
北ウィング2階 |
六甲・アネックス六甲 |
ソフトドリンク・スナック(フリー)
※アルコール飲料は有料です。 アメリカン・エキスプレスのカードでお支払いいただけます。 フライトインフォメーションサービス / 新聞・雑誌の閲覧 無線LAN |
関西国際空港
南ウィング2階 |
金剛 | ソフトドリンク・スナック(フリー)
※アルコール飲料は有料です。 アメリカン・エキスプレスのカードでお支払いいただけます。 フライトインフォメーションサービス / 新聞・雑誌の閲覧 無線LAN |
続いて、プライオリティ・パスで無料で利用可能な、VIPラウンジ一覧です。
空港名 | ラウンジ名 | サービス等 |
成田空港第一ターミナル
3階ゲート26近く |
KAL BUSINESS CLASS LOUNGE | テレビ/インターネット/軽食・飲み物/アルコール飲料/
新聞・雑誌/フライト情報/FAX/Wifi |
成田空港第一ターミナル
中央ビル5階 |
T.E.I. LOUNGE | 軽食・飲み物/アルコール飲料/新聞・雑誌/FAX/Wifi |
成田空港第二ターミナル
本館4階 |
T.E.I. LOUNGE | 軽食・飲み物/アルコール飲料/新聞・雑誌/FAX/Wifi |
中部国際空港
ゲート19付近エレベーターで2階へ |
CENTRAIR GLOBAL LOUNGE | テレビ/軽食・飲み物/アルコール飲料/新聞・雑誌/FAX/Wifi |
中部国際空港
ゲート19付近エレベーターで2階へ |
KAL LOUNGE | テレビ/軽食・飲み物/アルコール飲料/新聞・雑誌/FAX/Wifi |
中部国際空港
2階 |
STAR ALLIANCE LOUNGE | テレビ/軽食・飲み物/アルコール飲料/新聞・雑誌/FAX/Wifi/フライト情報 |
羽田空港国際線と関西国際空港では、イミグレーション通過後には、利用できるVIPラウンジがないため、注意しましょう。
機内での過ごし方
最近は、機内のエンターテイメントが充実しているため、退屈になることはないかもしれません。
徹夜で最後の資料を作成し終えた場合などは、ゆっくり休息を取るのも必要です。
また、行き先がヨーロッパの方は、時差の調整のため、睡眠時間は少なくしておくことをオススメします。
日中発の場合、到着すると、夕方なため、また睡眠を取ることになります。
熟睡するためには、機内で起きていることも大切です。
ところで、機内でパソコンを開いて仕事をしている人もいます。
しかし、ギリギリまで間に合わないような仕事の仕方は、逆に、デキナイ人に見られがちです。
機内では、リラックスして過ごすようにしましょう。
お腹が空いたら、CAさんに声をかけてみてください。
エコノミークラスなのに、特別、ビジネスクラスで振る舞われるデザートをいただいたことがあります。
現地のイミグレーションで気をつけること
飛行機を降りたら、もう誰も助けてはくれません。
慣れた人は、出口に向かってスタスタ歩き出しますので、一緒に移動していきましょう。
一人で不安な場合は、機内に入るうちから、隣の人に話しかけておくと良いです。
意外に、現地在住の日本人だったりするかもしれません。
空港を出てからも、親切に案内してくれることでしょう。
イミグレーションでは、個別対応になります。
短期出張であれば、出張目的を聞かれたら「sightseeing(観光)」と回答すれば、大丈夫です。
最近は、入国時に写真を求められるケースが多いです。
前の人の様子を見ておきましょう。
ドイツに限って気をつけたいこと
日本から直行便でドイツに入る場合は、注意が必要です。
イミグレーションを無事に通過し、ターンテーブルから荷物をピックアップすれば、自由の身!というわけにはいきません。
それは、ドイツの日本人に対する、荷物検査が厳しいからです。
日本人はお金持ち、がまだドイツ人には根付いて入るのかもしれません。
他の時間帯には、全く係員がいないのに、日本からの直行便が到着する時間帯には、必ず数名の係員が出てきて、厳しい目で日本人を見張っています。
もしも、検査の対象になってしまったら、ドアオープンの隣室に連れていかれて、スーツケースを開けさせられます。
高級品や多額の現金を持っていなければ、問題ありません。
私もドイツに2年ほど住んでいたため、10回くらい出入国しましたが、50%の確率で検査を受けたように思います。
検査に当たらないコツは、外国人のすぐ後または隣を歩くことです。
現地の空港に到着してからやること
現地の空港に到着したら、モバイルWifiをつなげて、インターネットが利用可能であるか、確かめておきましょう。
万が一、作動しない場合は、空港に必ずSIMが売られているので、購入しセットアップまでしてもらいましょう。
たとえば、30ユーロで1ヶ月間インターネット5GBと1時間の通話が付いていたりします。
モバイルフレンドリーのオーストリアでは、同条件で10ユーロ程度で購入できます。
現地の空港からホテルまでの移動方法
現地のホテルまでお迎えが来ていない場合は、1人で移動します。
あらかじめ、移動手段を調べておきましょう。
とくに、わからないからといってタクシーに乗ると、スーツケース料金やチップがかさみ、とんでもない金額を請求される場合があります。
欧米などの交通網が発達した都市では、公共交通機関でも十分利用できますし、アジアでしたら、UberやGrabを利用する方が安心です。
日本にいるうちに、滞在国で主流となっている乗り物を調べておき、事前にアプリをインストールしておきましょう。
まとめ
今回は、初めての海外出張で、自宅出発から現地のホテル到着までに必要な事項、済ましておくと良いことなどをご紹介しました。
滞在目的が出張の場合、仕事が終わるまでは緊張がほぐれません。
少しでも、リラックスして過ごすために、やるべきことをリストアップしていますので、ぜひ、活用してみてくださいね。
出張で必要な準備については「初めての海外出張で準備するオススメアイテムはこれ!」に詳しく書いています。