パスポートの残存期間が足りない!入国拒否で空港に20時間滞在した夫
先日、主人が友人たととクロアチアに遊びに行こうとした話。
トルコ航空で、イスタンブール経由ドゥブロヴニク(クロアチア)へのチケットを手に、意気揚々として成田を後にしたまでは幸せいっぱいだった…。
が、思わぬ展開に!
Contents
- 1 出張慣れ・旅慣れしている人はパスポート残存期間に要注意
- 2 搭乗拒否にあうとこうなる!
- 3 一番心配したのは、預け入れ荷物の行き先
- 4 なぜ乗り継ぎ便でパスポートチェックが入るのか?
- 5 搭乗拒否にあってからチケット手配まで、空港内でたらい回しに!
- 6 空港内で日本行きのチケットの購入方法
- 7 入国拒否・搭乗拒否にあったら、やるべきことは6つ
- 8 実際にトルコ空港で過ごした20時間
- 9 イスタンブール空港内VIPラウンジではアメックスが使えない話
- 10 旅を楽しむには、常時ラウンジ利用ができる状態にしておくこと
- 11 中国国際航空で予約時にパスポート情報入力を必須とする理由
- 12 世界中のVIPラウンジを無料で利用できるクレジットカードはこれ!
- 13 まとめ
出張慣れ・旅慣れしている人はパスポート残存期間に要注意
海外生活6年、海外出張も年に数回あるという主人は、旅慣れた人です。
だからこそ要注意なのが、パスポートの更新です。
パスポートは通常、発行から5年または10年使用できます。
しかし、国によっては、パスポートの残存有効期間が不足している場合は、入国させてもらえません。
いわゆる入国拒否です。
クロアチアの場合、3ヶ月、トルコでも出国日+60日の残存有効期間が必要です。
主人のパスポートは、1ヶ月と28日しか残存有効期間がなく、イスタンブール空港で行き場のない状況に陥りました。
搭乗拒否となったのは、イスタンブール空港で、「さぁ!ドゥブロヴニク行きの便に乗るぞ!」という場面だからたまりません。
搭乗拒否にあうとこうなる!
成田を深夜に出発して、イスタンブール空港に到着したのは、現地時間は朝の3時半。
乗り継ぎのためのセキュリティーチェックを通過して、24時間オープンの空港ラウンジでしばし休憩。
6:30ドゥブロヴニク行きの飛行機の搭乗合図により、友人たちは先に搭乗。
最後の方でゲートに向かった主人が、搭乗口でチケットバーコードをスキャンさせると「ブッ、ブー!」と、罰ゲームのような電子音が鳴りました。
表示された文字は「Passport Expired」。
最後の人が搭乗し終えると、容赦なく、目の前でゲートが閉じられ、飛行機はドゥブロヴニクへ飛んで行きました。
一番心配したのは、預け入れ荷物の行き先
主人が真っ先に心配したのは、預け入れ荷物が現地に行ってしまうことでした。
でも、大丈夫です。
荷物も同じく搭乗拒否にあっているということで、本人と同じ状況であると説明を受けました。
バーコードで情報が管理されているため、バゲージ担当者も荷物を載せないようにしています。
なぜ乗り継ぎ便でパスポートチェックが入るのか?
空港でチェックインの際に、「乗り継ぎ便はありませんか?」と聞かれることがありますよね。
今までこの質問は、預け入れ荷物を最終目的地まで引き継いでくれるための質問と思っていました。
しかし、それだけではありません。
航空会社は、最終目的地直前のフライトで、確実にパスポートチェックをしているようです。
というのも、パスポート残存有効期間が満たない場合、入国拒否されるのは、当然の話ですよね。
そして、現地の入国審査官は、本人を乗客として連れてきた航空会社に、入国できないため本人を連れて帰るよう指示を出します。
航空会社にとっては迷惑な話で、本人の預け入れ荷物を出発した国へ送り返したり、本人の帰りのチケットを手配したりすることで、手間がかかります。
そこに時間が取られることで、通常の業務が遅れ、航空機の遅延にもつながるのです。
よって、航空会社は、確実にクロアチアに入国できる人物のみ搭乗手続きを行います。
実際には、日本人のパスポートであれば、信用力が高いという点で、帰りのチケットを持っていれば、残存有効機嫌が3ヶ月に満たない場合でも入国を認めてもらえるケースもあるようです。
今回のケースでは、帰りの航空券を提示して、エビデンスとなる念書(必ず予定通りの便で帰ります!という約束)を提出すれば、乗れた可能性もありました。
しかし、初のケースということでそこまで頭が回りませんよね…。
搭乗拒否にあってからチケット手配まで、空港内でたらい回しに!
トルコ航空空港担当者の方に、まずはトランスファーデスクに行くようにと指示を受けました。
そこでは、トルコ入国審査へ行くように指示を受けました。
ここからはたらい回し状態です。
入国審査で、近くの係員に問い合わせると、「2番」という、特別窓口へ行くように指示を受けました。
パスポート残存有効期間が不足しているため、トルコ入国も不可能とわかり、手書きで書類を書いて渡されました。
再度トランスファーデスクに行くように、と。
それを読んだトランスファーデスク担当者は、チケットカウンターに行くように指示を出しました。
空港のエアサイドでチケットカウンターに並ぶ人たちというのは、何かしらのトラブルを抱えている人たちです。
そんなもんだから、一人一人にかかる時間も長く、並ぶ人も殺気立っています。
3番手に並んでも、30分以上待たされ、その間、後ろには10人以上の列。
想像しただけでも、こわい…。
空港内で日本行きのチケットの購入方法
チケットカウンターでは、幸いにも担当した若い男性は、いくつかチケットを探して提示してくれました。
もちろん、日本行きチケットです。
敗者復活戦はありません。
もともと購入していた帰りのエコノミーチケットは、すでに行きで使用しているため、変更不可です。
このチケットは捨てて、トルコ航空で再度成田行き片道チケットを手にしたのでした。
価格は13万円代。
最終目的地に行けず、イスタンブール往復でエコノミー料金合計35万円。
マイルは、往復で約7,000マイル。
帰国便はアメックスプラチナカードで、外貨決済をしたため、ポイント還元率3%で、3,900ポイントが貯まりました。
ANAマイルにして3,900マイルです。
アメックスプラチナカードは、アメックスカードの中で唯一、海外決済でポイントが3倍貯まります。
アメックスプラチナカードの特典について知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
入国拒否・搭乗拒否にあったら、やるべきことは6つ
入国拒否・搭乗拒否にあった場合、預け入れ荷物の確認や帰国便の予約の他、やるべきことは6つあります。
- 預入荷物の確認
- 空港職員から対応方法を確認
- 友人とのアポをキャンセル
- 旅行続行の可能性を探る
- 各種予約とキャンセル手続き
- 出発までの空港内での過ごし方
キャンセル時の返金不可という条件でホテルを予約した場合は、残念ながら、返金されません。
旅行保険については、日本出国前であれば、半額など一部払い戻しを受けられる場合があります。
実際にトルコ空港で過ごした20時間
成田行きのチケットを手にしたものの、気分は最低。
今回は、ANAのスーパーフライヤーズカードとアメックスプラチナカードで無料発行したプライオリティ・パスを持っていました。
とりあえず、ANAのスーパーフライヤーズカードでトルコ航空ラウンジで1泊することになりました。
何もなければ、もちろん、空港内ロビーに野宿です。
トルコ航空のラウンジは、大変素晴らしく、2階もあるくらい広々としています。
キッズスペースも、子供が喜びそうです。
到着は朝の3時半ですが、成田を深夜にでて12時間経過しているため、体は、正午あたりです。
ピアノも自由に弾いて構いません。
飲み物や果物が豊富にありました。
しかし、深夜帯の軽食はカレーのみでした。
シャワーも無料で利用可能です。
人もまばらなため、シャワー後は、ソファーを組み合わせてベッドにして、仮眠をとりました。
そうしている人が、何人もいるので、ここまできたら、恥も品もありません。
中には、ゴルフの打ちっ放しシミュレーションも利用できるのですが、やる元気もありません。
軽食・ベッド・シャワー・Wifiと無駄のない、最高のロケーションで、出発までの20時間を過ごしました。
イスタンブール空港内VIPラウンジではアメックスが使えない話
イスタンブール空港エアサイドには、プライオリティ・パスが使える4つのVIPラウンジがあります。
VIPラウンジは24時間営業しているのですが、最長4時間という縛りがあるため、今回は空港ラウンジを利用しました。
搭乗拒否にあう直前に、友人たちとVIPラウンジに寄ってみました。
プライオリティ・パスを持っていない友人たちは、同伴者として、別途32USドルを支払うとVIPラウンジを利用可能になります。
この同伴者料金は、通常、アメックス発行のプライオリティ・パスであれば、アメックスに請求がいきます。
しかし、イスタンブールのVIPラウンジでは、支払いで、アメックスカードが利用できませんでした。
VISAやMASTERカードで支払うことになります。
アメックスカードによる無料発行できる、プライオリティ・パスの使い方については、「アメックスゴールド家族カードのプライオリティパスでもラウンジ利用」の記事に詳しく書いています。
旅を楽しむには、常時ラウンジ利用ができる状態にしておくこと
旅はトラブルがつきものです。
そのトラブルを楽しむためにも、常時空港ラウンジを利用できる状態にしておくことをおすすめします。
理由は、ある程度予測できる航空機遅延もありますが、今回のように、予期しない出来事が起こる可能性もあるからです。
今回は、ANAスーパーフライヤーズカードを持っていたおかげで、空港難民にならずにすみました。
不幸中の幸いです。
ANAスーパーフライヤーズカードを取得するためには、年間50回以上の搭乗回数や5万プレミアムポイント分搭乗している必要があります。
出張する機会がないと、なかなか難しい条件ですよね。
しかし、プライオリティ・パスでVIPラウンジを利用するには、無料発行してくれるクレジットカードを持てば、問題ありません。
誰でも持つことができるため、この機会に検討してみましょう。
プライオリティ・パスが無料発行できる、クレジットカードランキングをご覧ください。
中国国際航空で予約時にパスポート情報入力を必須とする理由
以前、中国国際航空のウェブサイトで、チケットを予約した際に、パスポート情報の詳細を入力したことがあります。
5歳になる子供の入力をしようとすると、期限切れということで購入できませんでした。
ドイツで産まれた長女は、生後2ヶ月でパスポートを取得しているため、パスポート更新時期がきていたのでした。
何度かやり直してしまい、時間がかかりましたが、これは理にかなっていると、初めてここで気づくのでした…。
会社の出張であれば、会社が契約している外注先が全て管理しているため、事前にパスポート更新するよう指示が出ます。
今回は、自由旅行。もちろん誰も止めてくれません。
ドゥブロヴニク行きのチケットを持っているのに、なぜ、成田では搭乗を止めてくれなかったのでしょうか。
ちょっと疑問ですよね。
世界中のVIPラウンジを無料で利用できるクレジットカードはこれ!
航空会社に関係なく、世界中のVIPラウンジを無料で利用できるクレジットカードを紹介します。
まず、VIPラウンジを利用するためには、「プライオリティパス」が必要です。
無料でVIPラウンジを利用するには、3つのステータスのうち、スタンダード・プラスまたは、プレステージ会員になっておく必要があります。
年会費はそれぞれ、およそ35,000円、46,000円です。
アメックスゴールドカードを所有していると、年2回VIPラウンジを無料で利用することが可能なプライオリティパスを無料で発行してもらえます。
また、アメックスプラチナカードを所有していると、回数無制限のプレステージ会員が無料で付与され、世界中のVIPラウンジを利用することが可能です。
アメックス系のカード申し込みを検討中の方は、ご紹介させていただきますので、以下よりご連絡ください。
まとめ
成田−イスタンブールを往復しただけの寂しい結末となりました。
非常に稀な経験です。
皆様もお気をつけください。
経由地を利用する際には、格安レンタルWifiのjetfiがオススメです。